「林住期、この人生の後半期こそ、自分の夢を実現しようとする熱望である。その願望が時代の潮流として新たに力強く動き始めてきたのだ」と五木寛之は言います。

実際に顧客と話をしていると、その言葉尻は強く、目はランランと輝き、動作がいきいきしています。 それは、顧客のほとんどが功成り名を遂げた、いわば成功者であるからというのは否定できない事実ですね。

顧客の多くは、〔林住期〕を迎えてもなお、若さを保ち、服装、経験、包容力、精神力、知識などが、何か一体となって花開いているような雰囲気があります。

まさに〔黄金の林住期〕の姿ですね。

人生をやり直すというのではなく、一から始めることもでもない。青春期や壮年期を、真の人生の助走期と考えることが、〔林住期〕に生きる姿勢なのでしょう。

これは現在、〔人生百年〕という時代に直面している私たちの新たな人間観というべきものの出発点かもしれませんね。 五木寛之は〔林住期〕にジャンプすることの重要性を訴えています。

それは、私たちのように〔林住期〕のさなかにいる者だけでなく、やがて〔林住期〕を迎える世代にも、明日への目標というかたちで提言してくれています。

〔林住期〕をどう生きるか、みなさんも、顧客も、そして私たちも、その答えがすでに導き出されていると思いますよ。