引き続き、記憶について書き綴ります。
◆◆
第2章 未来予想図と前向きな記憶
1.仕事力の起訴はコミュニケーション力とモチベーション
2.背後に潜む記憶の力
・コミュニケーションとモチベーションの背後に記憶が潜んでいる。
・記憶が仕事力にとって、「記憶の使い方」が重要なのだ。何を覚えているかではなく、覚えているものをどう使うかが問題である。
・物忘れが激しくても、覚えるのが苦手であっても、記憶の使い方を身につければ、十分に補える。
3.モチベーションを左右する過去体験の記憶
・何らかの行動を促すことを心理学では「動機付け」といい、モチベーションのことである。一般的に言われる「やる気」と同じ意味。
・個人のモチベーションの最も重要な要因は、「過去の体験の記憶」である。これまで、うまくいくことが多かった活動領域、気持ちよくやってこられた生活領域では、モチベーションが高い。
・あまりうまくいかないことが多かった活動領域は、イヤな思いをすることが多かった生活領域では、モチベーションは上がらない。
4.無気力を生む経験
・学習性無気力ー頑張れるかどうか、やる気をもって取り組めるかどうかは、これまでの成功体験や失敗体験の記憶によるところが大きい。
5.未来展望がモチベーションを左右する
・明るい未来展望がもてるかどうかも、モチベーションが大きく左右する。
・松下幸之助は、ものごとをうまく成し遂げるには、「自分は運が強い」と自分自身に言い聞かせることが大切だと言う。
その結果、仕事でも何でも、何か困難に直面しても、自分は運が強いから何とか乗り切れるだろう、きっと良い状態を生み出すことができるだろう、といった信念のような強い思いがいつの間にか身についていた。
そのおかげで、様々な困難にも、心を乱すことなく、勇気がくじけることもなく、何とかやって来られた。
・京セラの創業者稲盛和夫も、「うまくいく」と信じることが大事だと言う。うまくいくと自分自身で信じていないことに対して、努力などできるはずはない。
猛烈な願望を抱くとともに、心からその実現を信じることによって、困難な状況を打開し、ものごとを成就させることができる。
実現できると信じるからこそ、そのための方法を必死に考え、努力と創意が生まれるのだ。
・うまくいくことを信じ、明るい未来展望をもって頑張れるかどうかは、過去の客観的な姿で決まるのではなく、過去の記憶に対する主観的な解釈で決まる。
―続くー