企業の業績向上をサポートし、「やる気が出る研修」や講演を行っている株式会社Gonmatus代表の藤吉達蔵さんの著した書籍「過去の自分を振り返る人だけが成功する理由』から抜粋したものを、私なりに解釈して、人生を回想することの重要性や意味などについて何回かに分けてわかりやすく書き記しますね。

私たちは、何かを学ぼうとしたら未来と現在と過去のどの時間から学ぶでしょうか。それは過去でしょう。学問も知恵も技術も、情報さえもすべて過去にありますね。過去とは薄皮一枚の現在が次々に堆積していく時間世界なのです。

例えば、ビジネスで顧客への提案をまとめるとしたら、前回の打ち合わせのメモを見返して対策を練ったり、自社内の過去の成功事例についてヒアリングをしてみることが多い。

また、かつてうまくいったプレゼンのときの話し方を思い出して、参考にすることもできるし、プレゼンの配布資料は、前回の配布物リストを元に考えることも可能。これらはみな、過去の出来事を振り返って再利用したり、参考にしたりして学んでいる例なのです。

未来というのは、まだ到達していないので参照にはできません。また現在というのは、瞬きひとつで過去になる。私たちがアクセスできるのは過去の知恵しかないのです。

すなわち、「行動できるのは現在」「希望を託すことができるのが未来」「学ぶことができるのは過去」ということになのですね。

過去を振り返るのは、あたかも地下に眠る金や銀、ダイヤモンドの鉱脈を掘り当てるために大地を掘り返すようなものなのです。それと同じように、宝と呼ぶべき「知恵」を探り出すことができますね。

次回もまた、過去を振り返る人だけが成功する理由を詳しく述べます。

ー続くー