口述自伝を制作するにあたって、その文章力が問われます。

これまでも述べてきたように、いい文章を書くためには、名文を読まなければなりません。名文を読むことで、優れた作品を描くいろいろな作家や文筆家のスタイルに触れる体験が記憶として残り、いい文章の形成を促すからでしょうね。

つまり、自らの文章スタイルを身につけるために必要なのは、これまで心に打たれ感動した文章、またこんなふうに書けたら素晴らしいと思い巡らした文章を徹底して読むことから始まるのです。

そして、その文章表現の在り方を念頭において読み返しながら、「ここが凄いところだ」とか、「こんな表現が効いている」などを深く洞察し、そのポイントを掴んでいくことだろうと思っています。

自伝はその家系の宝物になります。

いい文章を書いて未来に遺していかなければなりません。その時、読み手に対する思いやりの心が持つことが大切で、わかりやすく易しい文章表現でなければならないのは言うまでもありません。

日々文章を書いてブログで綴ったり、SNSに投稿したり、あらゆる場面を通じて批評されながら学習を積み重ね、より高い次元の〈自らの文章スタイル〉を作り出しているのです。