顧客に対し、過去を懐かしむために大切なものとして、私たちライフヒストリアンは〔キュー〕の話をします。
〔キュー〕とは、心理学用語で〔きっかけ〕とか〔手がかり〕という意味になりますね。無意識の記憶を意識下に戻すための〔きっかけ〕であり、〔手がかり〕なのです。
それがないと、記憶の底に沈んでいるような何十年も前のことを、思い出そうとしても、そう簡単に思い出せない。何かに触れることで、その時の出来事とか人物の記憶が蘇って来るのです。
この〔キュー〕をタイミング良く、適切に提示したり、話しかける能力がライフヒストリアンに問われてきます。
顧客にインタビューしている時、「カンさんが訊いてくれたおかげで、その時のことを思い出した」とか、「この時代に流行った曲の名前を聞いて、記憶が蘇ってきた」などと言われることがあります。
私は、5年かけて、昭和元年(1926年)から、平成31年(2019年)までに起きた出来事を政治・経済・国際・文化・社会・世相に分けて、詳細に書き入れた〔年表〕を昨年末に完成させました。
その中には、その当時流行った言葉や歌や映画、ベストセラーになった本なども書き入れています。
この〔年表〕はパスワードで制御していますが、1945年/1970年/1988年については、そのままクリックすれば見ることができますよ。https://life-history.jp/nenpyou/
また、年度別にプロ野球やJリーグの優勝チーム、またオリンピックでメダルを取った選手なども、順次、載せるようにしています。
さらに、今後、全国に〔ライフヒストリアン〕を養成し、事業を拡大していく上で、その地方で起きた様々な歴史的出来事やトピックスもアップしていこうと思っていますよ。
これらを、顧客の記憶を呼び起こす〔キュー〕として活用していくために。
回想脳/キュー(きっかけ・手がかり)
