「人は誰でも生きているうちに自伝を制作することができる」ことを固く信じています。

「自伝を書いて後世に遺す」というのは、遠い昔から功成り名を遂げた人たちが行ってきた人生の集大成のようなもの。ただ、なかなか普通の人が文字に著すのは難しいこともあって、「子孫に自分の生き様を遺したくてもできない。そのうち自分の人生が終わってしまう。」というのが、実際のところでしょうね。これまで数多くの高齢の方々と接してきて、つくづく感じています。

〈口述自伝〉という自伝の形態も、昔からあったものです。レコーダーがなかった時代、人は自分の人生を家族や部下、弟子たちに向かってつぶさに語り、それをその人たちの脳の記憶装置に記銘し、思い出しながら書に著して、今日に伝えられてきたものが多い。

昔から行われてきたこのような自伝制作の進め方に対して、私たちの事業は、IT技術を使って、短時間で文字起こしを行い、いつでもどこでも、パスワードを入れれば誰でも見ることができる新しいかたちの自伝の制作手法なのです。

有名ならざる普通の人たちが、自伝を後世に遺していくための古くて新しい試みですね。

私たちは、顧客の皆さまに次のような「事業の目的」について説明しています。

①自分の歴史的な役割を確認するため
②自分の生き様を子孫や後裔に伝えるため
③過去を回想することで記憶力の低下を防止するため
④自惚れ話を楽しみ、自分を満足させるため
⑤語りによって心を浄化し、未来の希望を得るため

ところで、自伝を制作するために、私たちは〈聞き書き〉という手法を使っています。

〈聞き書き〉とは、語り手の話を聴いて、それをその人の〈話し言葉〉で書いて、活字にすること。重要なのは、〈話し言葉〉で書くというところです。

〈話し言葉〉というのは、いわば語り手の個性を活かすことにつながります。そこには性別や年齢、育った場所や環境などによって〈話し言葉〉が変わっていきます。方言なんかも入るでしょう。

読む方の立場から言えば、そのことで語り手がどんな人かがわかる。家族や友人などその人をよく知っている人からすれば、その言葉のひとつひとつで、語り手の表情や動きなどが浮かび上ってくるでしょう。語尾や口癖などを書き著すことで、その人らしさが出てきますからね。

「語り手がいつまでも自伝という作品の中で生き続ける。」私たちはこれを目指しているのですよ。

http://life-history.jp/