過去から未来を見よう
「余生は何歳から?」と訊かれたら、頭をひねって考えてしまいますね。僕は、常々「平均寿命を過ぎたら余生ですよ」と言っていますよ。
2021年の日本の平均寿命は、男性が81.4歳、女性が87.6歳。因みに健康寿命は男性が72.1歳、女性が74.8歳。すなわち男性は9年間、女性に至っては13年間、介護が必要になる計算になるのですね。
このような高齢化社会を迎えるなかで、健康なうちにこれまで自分の生きてきた姿を回想して、その生き様を自伝にして未来に残すことを提案しています。
実際「昔のことを振り返っても仕方がない」とよく言われますね。
今までの足跡を整理するなかに「よく頑張ってきた」と自らを称賛したり、「ああすれば良かった、こうしたかった」と後悔も大いにあります。だけど、この自己評価、自問自答こそが自伝制作の単なる懐古趣味に陥らないゆえんなのです。
ますますの長寿社会、「あれもしたい、これもしたい」と思う人は多いでしょう。そんな時、過去を振り返り自らの伝記を創りながら、未来へ夢を馳せてほしいと願っています。
そうです、自分の未来史というのは大いに語れるでしょう。それを文章に表し公表することで、公約となり定着するのです。そんな目標をもってこそ、未来への希望が生れてきますね。
自分の確かな未来を歩ませる働きが、〈ライフヒストリー良知〉には含まれているのです。