歴史に名を残した偉人たちは、その老年期や老境時に、自らの健康を維持するためにどんな努力をしていたのでしょうか。
織田信長は49歳のとき本能寺で自害し、豊臣秀吉は62歳で病死、だけど徳川家康は75歳まで生きた。当時としては極めて長寿でしたね。
どうやら家康は年老いてかなり肥満になり、ふんどしも自分ではまともに締められなかったらしい。では、どうして長命を保ったのか?
結論から言うと、①医師に勝るとも劣らない薬の知識があった、②鷹狩りなどで野山を駆け回った、③念仏を唱えることを日課とした、④ストレス解消のための茶道、囲碁や将棋、能を舞うなどの幅広い趣味を持っていた、ということですね。
とりわけ執心したのが鷹狩り。家康は次のように語っていますね。
『鷹狩りとは、ただむやみに鳥獣を多く捕獲すればよいものではない。上下ともに身を動かさずに安佚にしていては、手足が衰えて自ずから急場の用が立たなくなってしまう。そうであるから、鹿狩りや鷹狩りを行って、上も下も日頃から身体をならしておくべきだ。』
家康は晩年、馬や駕籠に乗るのはやめて、鷹狩りしながらウォーキングやジョギングで山や坂を越え、川を渡り身体を鍛えた。
彼は、運動療法が病気を未然に防止する効果があることや、自然治癒力を高めることが、なまじ薬を用いるより勝っていることを学んでいて、それをしっかり実践していたようです。
さすが戦国時代を終結させ平和な世を作った徳川家康、自らの健康にも気を配り、後世に長寿の模範を示していますね。