文章表現技術

〈ライフヒストリー良知〉の事業を円滑に進めていくためには、話者であるお客様からの話をきちんと聞き取り、それを文章化していくうえ大切な〈日本語表現技術〉を磨いていかなければなりませんね。

石黒圭さんという、言葉の世界ではかなり著名な国語学者がいます。この先生が書いた〈よくわかる文章表現の技術〉という本があるのですが、全5巻(Ⅰ表現・表記編、Ⅱ文章構成編、Ⅲ文法編、Ⅳ発想編、Ⅴ文体編)で編成されていて、ほんとわかりやすい。

〈良知〉はこの本からの教えを受けながら、お客様の〈ライフヒストリーの文字化と文章化〉を進めているのです。

〈日本語表現〉に関する書籍は数多く出ています。その中でも、石黒さんは日本に留学している学生たちに日本語を教えている先生らしく、「いかに日本語をわかりやすく平易な言葉で表現するか」にかなりの比重を置いているので、すんなり頭に入っていく。

もうひとつ、この本のキーワードとしているのが、〈無意識化された日本語の意識化〉。

石黒さんは、「読点をどこに打つのか」「どれを漢字に置き換えるか」など、これまで無意識に処理してきたことがらを改めて意識しながら見直すと、今まで知らず知らずのうちに身についてしまった悪い癖や習慣などを確認できるようになると言っているけど、まったくその通り。

言葉の使い方なんて、ふだんあまり気に留めないですよね。特に話し言葉は。でも、後世に遺すための文章を書くのであれば、日々、しっかりトレーニングしていかないとね、肝に銘じて。

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