人間は、子孫を残す年代がすぎても寿命が続く、数少ない生き物ですね。

進化というものが、なぜ人間の寿命を延ばしたのか? それを後押ししたものとはいったい何だったのだろうか?

そこには、『お年寄りという存在が生殖以外の方法で種の保存に役立っているのだ』という強い意志が働いていたように思いますね。そう、高齢者が、長い人生の中で蓄えた経験や知識、智恵を言葉など文化的手段で次の世代に伝えていく、ということ。

進化という神は、人間にその能力を与えたのでしょう。

だけど、こうした側面は社会の中で見過ごされ、これまでほとんど気にも留めていませんでしたね。今の『自伝』ブームは、きっとその裏返しであり、これからの時代の流れを暗示しているようです。

「精神的な活力は若さと直結し年を取ると衰えていくだけ」「高齢者は創造力などない。」

こんな社会の先入観を覆していきましょうよ。

https://life-history.jp/