これまで、数多くの高齢者の方々に「自伝を書きませんか?」「自分の人生の物語を書いて、子どもや孫、これから生まれて来るひ孫たちに遺しませんか?」と提案してきました。

しかし、「自分の人生はそんな大したもんじゃない」とか、「別に自分の生きざまを子孫に残す必要はない」、或いは「自伝や自分史など、ぜんぜん関心はない」という意見がほとんどでしたね。

実際、これまで日本には〔自伝文化〕というものがなかったので、こういう考え方が一般的なんだと思ったりもしていますが。

一方で、高齢化社会になり、〔自伝ブーム〕というものが到来しているとメディアは報じています。これまで何かそこに違和感を感じていましたが、

この事業を推進する中で、「自伝を遺す必要はない」ことと「自伝がブームである」ことの両方とも正しいと考えるに至りましたね。

この両方の視点で〔事業戦略〕を構築していくことが大切なのです。

近年のマーケティング戦略において、〔顧客起点〕というワードが浸透してきました。

従来の、企業から消費者側への一方的なコミュニケーションで成り立つという考え方ではなく、顧客から製品やサービスの内容を選んでもらうための導線づくりを行うという考え方です。

今、この〔顧客起点マーケティング〕を推進する手段として、通常のリサーチよりも深く〔顧客のインサイト〕、即ち〔顧客の真の要望〕を知ることができる〔N1分析〕が注目されています。

特定の顧客を一人だけ抽出し、その人の考え方や意見を徹底的に深堀りすることで、対象顧客を理解しようとするリサーチの手法です。

では、〔N1分析〕とは何か?

このサイトで、現在研究し実践している内容についてお話しましょう。